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温泉物語

    最終更新日 2008年11月30日

New 1温泉事典 第1卷 温泉ことば大辞典1,420語2.温泉物語第5話 レジオネラ温泉物語日向サンパーク温泉「お舟出(ふなで)の湯」|3.温泉事典 第4巻 温泉新聞 1月号4温泉事典 第2卷 温泉文献目録208冊 5. 黒川温泉物語 6. 玉川温泉物語7.最新温泉日記 《第40話甲子温泉》

温泉物語に登場する名湯秘湯の数は2008年11月30日現在で74です。

温泉の不正表示や偽装問題が毎日のように報道されています。温泉の実態を知るために「いい湯」と「悪い湯」に分類すると、現代の温泉問題がよく見えてきます。医薬効能がある温泉が、いつの間にか最も汚(きたな)い湯や、入湯客をあざむく湯になってしまった温泉場は、日本人が温泉の湯を大切にしてきたことを忘れてしまったかのようです。

いい湯鑑定団の、入湯体験に基づく湯の分類は次の通りです。

種類
湯の名称
解     説
いい湯
1.天然自噴温泉 源泉から天然自然に湧き出している湯を加熱や加水、貯湯せずに、そのまま湯船に入れ、掛け流している温泉。
2.天然揚湯温泉 動力揚湯(ポンプアップ)した湯を加熱や加水、貯湯せずにそのまま湯船に入れ、掛け流している温泉。
3.正直温泉 上記1と.2.の湯を集中管理し混ぜてはいるが、湯船に注ぐ湯口で温泉成分を分析し掲示している温泉。
悪い湯
1.だまし温泉

(にせ温泉)

温泉が枯渇していることを隠し、水道水や井戸水を加熱して温泉と称し、入湯客をだましている温泉。
2.棄て湯温泉 入浴前に体を洗った湯や、湯船からオーバーフローしてゴミが多く捨てるべき湯を回収し、濾過して薬品消毒した湯を湯船に戻すケースが見られ、関東の某県ではかって消毒さえすれば問題無いと指導していた。温泉としては最も汚(きたな)い湯。
3.使い回し温泉 内湯から別の内湯や露天風呂などに湯を使い回す温泉。湯を消毒せずに他の浴槽に使い回すのは極めて不衛生であり最も悪い湯の見本。
4.いつわり温泉 温泉法第13条では温泉成分表の掲示を義務づけているが、湯に入浴剤(発色剤)などの化学薬品を混入しこれを明示していない場合は虚偽の表示に該当し、入湯客をあざむく湯である。
5.循環汚れ温泉 循環している湯は人の垢、体毛、大腸菌、O-157、などが付加され続け、濾過や強い塩素消毒を行っても湯の汚濁が進む。強い塩素消毒は人体を老化させ、無色透明できれいにみえるが病原菌などに汚染されている可能性があり、名湯・古湯であっても、レジオネラ菌汚染などの危険性から、絶対に飲泉してはいけない。もちろん、温泉としての医薬効能は全くない。循環式温泉は湯を数日から一週間使い回しており、入浴した後は、かならずシャワーなどで体を清潔に洗い流す必要がある。

日本の大半の温泉が循環方式を導入しており、いい湯鑑定団は、原則として循環式温泉には入湯しないように心がけている。循環温泉か否かは、宿泊予約時に「循環している浴槽が一つでもありますか」と聞けば確認することができる。

銭湯は毎日換水しているので、循環している温泉よりもはるかに清潔で、安心。                

6.水増し温泉 湯量を増やすため、水を加えた湯は温泉成分が変化し、いい湯とはいえない。日本人は焼酎やウィスキーの水割りを好むが、温泉水の水割りは入湯客をあざむく行為であり、いい湯とはほど遠い。
7.たぶらかし温泉 大半が循環方式であるが、一つの浴槽のみ源泉をかけ流して、天然温泉で飲泉可能などと広告している湯宿が急増している。湯宿内に一つでも循環湯があれば、循環方式を明示すべぎであり、これを怠るとあきらかに虚偽の表示になり、入湯客をたぶらかしていることになる。

今後、温泉の表示問題について詳しくレポート致します。お楽しみに!


温泉事典 いい湯鑑定団

温泉事典 第1卷 温泉ことば大辞典 温泉に関係する言葉の大辞典1,420語

温泉事典 第2卷 温泉文献目録  温泉に関する文献目録195冊

温泉事典 第3卷 温泉場事典  湯の解説を主とした温泉場事典

温泉事典 第4卷 温泉新聞  温泉ニュースや温泉記事、温泉新刊書を紹介

温泉事典 第5卷 温泉風土記  古典の原文による名湯案内その1「美人の湯」


温泉物語 名湯秘湯鑑定団

第5話.レジオネラ温泉物語 真夏の悪夢 日向サンパーク温泉「お舟出(ふなで)の湯」

第4話.黒川温泉物語 今人気ナンバーワンの黒川温泉物語

第3話.玉川温泉物語 世界の名湯玉川温泉物語 湯治館そよ風 オープン 玉川温泉文献目録を追加

第2話.中房温泉物語 日本で最も温泉が多い信州の名湯、中房温泉物語

第1話.鶴の湯温泉物語 一生に一度は泊まりたい温泉日本一の名湯物語


温泉エッセイ 温泉作家 簾田彰夫 いい湯、悪い湯

温泉エッセイ第1話 温泉偽装問題:だまし湯、廃湯の湯、使い回しの湯、いつわりの湯、循環汚れの湯、水増しの湯、たぶらかしの湯


温泉番付 いい湯鑑定団

第3  岩手県の温泉 湧出量順位による温泉番付

第6  山形県の温泉 湧出量順位による温泉番付

第7  福島県の温泉 湧出量順位による温泉番付

第10 群馬県の温泉 湧出量順位による温泉番付

第15  新潟県の温泉 湧出量順位による温泉番付 

第19 山梨県の温泉 湧出量順位による温泉番付

第20 長野県の温泉 湧出量順位による温泉番付(温泉王国の湧出量がわかります)


温泉ガイド いい湯鑑定団

1.山梨編 2.埼玉編 3.長野編その1 東信濃の湯 4.群馬編

次回は、長野編その2を追加します。予定として、秋田、岩手と続きます。


温泉日記 名湯秘湯鑑定団  

40 福島県 甲子温泉(かし)  (平成16年8月7日) New

39 岩手県 大沢温泉(おおさわ)  (平成15年1月1日) 

38 長野県 七味温泉(しちみおんせん)  (平成14年10月3日) 

37 長野県 山田温泉 大湯 (平成14年10月2日) 

36 群馬県 尻焼温泉(しりやきおんせん) 関晴館(せきせいかん)別館 (平成14年6月2日) 

35 群馬県 湯宿温泉 共同湯「窪湯」「小滝の湯」 (平成14年4月21日) 

34 長野県 蕨温泉 ふれあいの湯 (平成13年12月22日) 

33.長野県 稲荷山温泉 杏泉閣(きょうせんかく) (平成13年12月16日)

32.新潟県 湯沢温泉 山の湯(共同湯) (平成13年11月3日)

31.新潟県 貝掛温泉 貝掛温泉館 (平成13年10月14日)

30.群馬県 万座温泉 湯の花旅館 (平成13年8月24日) 

29.群馬県 霧積温泉 きりづみ館 (平成13年8月27日)

28.長野県 扉温泉 桧の湯(ひのきゆ) (平成13年7月15日)

27.長野県 田沢温泉 有乳湯(うちゆ) (平成13年5月25日)

26.群馬県 四万温泉 積善館 (平成13年2月24日)

25.福島県 岳温泉 花かんざし (平成13年1月1日)

24.長野県 別所温泉 石湯 大師湯 (平成12年12月4日)

23.福島県 二岐温泉 大丸あすなろ荘 (平成12年12月9日)

22.福島県 高湯温泉 玉子湯 (平成12年12月10日)

21.山梨県 佐野川温泉 佐野川温泉旅館 (平成12年11月13日)

20.山梨県 奈良田温泉 白根館 (平成12年11月12日)

19.群馬県 薬師温泉 旅籠 (平成12年10月29日)

18.長野県 加賀井温泉 一陽館 (平成12年10月8日) 

17.群馬県 つま恋温泉 山田屋温泉旅館 (平成12年9月10日)

16.栃木県 日光湯元温泉 日光山温泉寺 (平成12年9月3日)

15.山梨県 十石温泉 源氏荘 (平成12年8月21日) 

14.山梨県 下部温泉 源泉館 (平成12年8月21日)

13.群馬県 沢渡温泉 まるほん旅館 (平成12年7月4日)

12.福島県 木賊温泉 旅館井筒屋 (平成12年7月24日)

11.福島県 吾妻高湯温泉 吾妻屋 (平成12年6月1日)

10.神奈川県 箱根仙石原温泉 俵石閣 (平成12年8月5日)

9.岐阜県 平湯温泉 平湯の湯 (平成12年7月30日)

8.福島県 赤湯温泉 好山荘 (平成12年7月24日)

7.福島県 飯坂温泉 鯖湖湯 (平成12年7月23日)

6.群馬県 法師温泉 長寿館 (平成12年7月4日)

5.群馬県 鳩ノ湯温泉 三鳩楼 (平成12年6月25日)

4.栃木県 川治温泉 共同湯 (平成12年6月23日)

3.群馬県 六合村 湯の平温泉 松泉閣 (平成12年6月18日)

2.長野県 戸倉上山田温泉 千曲館 (平成12年6月13日)

1.秋田県 鶴の湯温泉 (平成12年5月31日)


温泉豆知識

温泉とは?

 あたかい水が地中から き出してくるのが温泉です。また、あたたかくはないが、鉱物質が多く溶けているものは鉱泉です。これら二つをあわせて温泉といっています。国ごとに限界温度を規定しており、日本では25℃、イギリス、フランス、イタリアなどヨーロッパ各国では20℃、またアメリカでは21.1℃で、おおむね20℃〜25℃以上を温泉としています。p>

 温泉の溶解成分については、日本の温泉法(昭和23年法律125号)では、ストロンチウムイオン、ラジウム塩など定められた18種の成分のうち、いずれか一つがあればよいことになっています。日本の温泉の泉温は50℃前後のものがもっとも多く、沸かし湯はあまり人気がありません。温泉の寿命については、古くから歴史上に記載されている温泉がほとんど現存していることから推参して、温泉の寿命は数千年以上といわれています。
 しかし、過剰汲上げの影響で枯渇した温泉や、泉質が単純泉になってしまった温泉、河川や海水が浸透し温度が低下し、加熱せざるを得なくなったところも数多くあります。

温泉の効能

 温泉を医療に用いることは古くからヨーロッパや日本で行われています。温泉療法では、浴用のほか、飲用、吸引、運動浴、鉱泥療法などに温泉が利用されています。日本では入浴好きの国民性を反映して、浴用利用がもっとも盛んであって、温泉を中心として観光地ができ、熱海や別府、鳴子、湯布院のような温泉町にまで発達しました。

温泉の数

国内の2003年3月現在の源泉総数2万6,796、温泉場の数3,023、宿泊施設数は1万5,558軒に達し、供給過剰で倒産する温泉旅館も数多くあります(宿泊客は対前年▲428,176人)。


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