温泉日記37 山田温泉 大湯 平成14年12月25日更新

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温泉日記37山田温泉 大湯 平成14年10月2日

温泉の三要素:1.湧出量:(毎分)382リットル 2.泉質:含硫黄―カルシウム・ナトリウムー塩化物泉ph6.5 3.泉温:68.5.度

 信州高山温泉郷の最深部七味温泉への途中、山田温泉の共同湯「大湯」に立ち寄り入浴。

「湯は元和元年福島正則が湯平に浴室を設けたのが始めで、現在の所へ移ったのは寛政二年のことである。今は街の両側には堂々たる旅館が建並び、其の中央に立派な大湯があって、東口には金毘羅、西口には瀧の湯の公衆浴場が建ち、湯は滾々として湧出している。」日本温泉案内(昭和5年発行大日本雄弁会講談社編)北信の諸温泉の項、山田温泉の案内の一部ですが、現在の山田温泉の街並みも当時と大きな変化はないように感じられ、街全体がどこかのんびりしている。

「大湯」は街のほぼ真中にあり、信州高山温泉郷のシンボルにふさわしい堂々たる建物。

中に入るといたる所ふんだんに、木が使われそれも全て檜だという。掛け湯をしようと思い周囲を見回したが蛇口がない。よく見ると洗い場の前に木でできた湯の出口がある。木造手作りのカランであった。湯を出したり停めたり、思わず遊んでしまった。

 湯船は檜造りの優に20人は入れる広さ。源泉掛け流しと聞いていたが、湯口にカップが無い。入浴中の村人に「湯は飲めますか」と伺うと「以前は飲めたが、去年かなあ、保健所の指導で飲めなくなった。」の答え。残念。

 湯は熱めであるが我慢できないほどではない。源泉68.5度、湯口で43度ぐらいか。無色無臭。

良く温まる湯であった。外にでると広場を渡って来る風が気持ち良い。

 長野県上高井郡高山村山田温泉 電話026-242-2314

入浴料金:300円 時間:AM6:00〜PM:9:00

交通:長野電鉄須坂駅から山田温泉行きバスで30分、終点下車。

車:上信越自動車道須坂長野東ICからR403、県道経由19k

温泉作家 簾田彰夫 (★★


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