温泉日記29 霧積温泉 きりづみ館 平成13年10月7日更新

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群馬県霧積温泉(きりづみおんせん) 平成13年 8月26日

 霧積温泉は東京から至近距離にある秘湯である。上信越道の開通により都心から2時間ほど。

国道18号を碓氷峠方向にしばらく走り県道に入ると、鬱蒼とした原生林の道が続く。

右に左に蛇行する昼なお暗い登りを9km、一昔前は湯治の客は徒歩であるいは馬で通ったであろうと想いを巡らすと、霧積温泉はやはり秘湯に他ならない。

 県道のいきどまりが、きりづみ館。そこから徒歩で20分ほどにある金湯館、宿は2軒。
きりづみ館は、西条八十の詩「帽子」の「母さん僕のあの帽子どうしたのでしょうね?ええ夏、碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ。
・・・薬売りの・・・」      

又この詩をキーワードにした森村誠一のベストセラー「人間の証明」で一般にも知られるようになった。

温泉の歴史は古く、江戸末期より栄え明治時代には避暑地としてにぎわっていたようだ。

信越本線の開通により避暑客は軽井沢に移り、また台風により別荘や旅館のほとんどが埋没するなど幾多の変遷を経てきた。

霧積温泉 きりづみ館 玄関
きりづみ館正面玄関、右脇に水車

今回入湯の、きりづみ館は山小屋風の宿で玄関脇には大きな水車が廻っており郷愁を誘う。

風呂は内湯のみで、昔懐かしいタイル貼りの洗い場のある岩風呂と総檜造りの六角風呂の二つ。

六角風呂は明治時代に此の地にあった共同浴場の湯屋を模して再建されたもので、壁面の丸窓や天井の六角窓、そして六角形の

湯船など、とても秘湯の宿とはおもわれず、何とも奇妙な感覚になる。

 湯は硫酸カルシウム泉、39度、湧出量300リットル/分、ph7.6、無色無臭。肌に優しい軽いタッチの湯である。

内湯 岩風呂
内湯 岩風呂

六角風呂 湯小屋 六角風呂 内湯
六角風呂 湯小屋 六角風呂 内湯

 群馬県碓氷郡松井田町坂本1668

 電話 0273−95−3856

 入浴料金:600円 AM10:30〜PM3:00

宿泊  11,500円〜 

交通:信越本線横川駅からタクシー30分

車:上信越道 松井田妙義ICからR18、県道経由20km


温泉作家 簾田彰夫(★★)


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