アーサーおじさんのデジタルエッセイ488

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第488 交通自己 


 このごろ、とんでもないポカを起こすことに気付いた。
知っている。
手帳に書き込んでいる。
今日の予定はあれだ、あれだ、と認識している。
なのに、ふと気が付くと、その時間を過ぎている。
なんということだ!
あの認識はどこに行っちゃったんだ。
 昔、教習所で習ったことと同じ。
つまりこういうこと、事故が起こる原因は、たいてい一つではない。
人が飛び出すとか、ブレーキの調子が悪いとか、スピードの出し過ぎとか、そういう一つの原因で起こることではない。
一つの原因になら、誰でも大抵は対応できて切り抜けられるからだ。
必ず、二つ以上の原因が重なっているということ。
右側に大型トラックが出てくるのを意識して直進しようとスピードを出す、その時にバイクが左から来るのを見なかった。
ドカン。晩のおかずを買うのを忘れていた。
ここらでバックしたいが、他の自動車が追い越しを掛けてきた。
しかもサッカーボールが転がって来たのが見えた。
その時、左の自転車が余所見をしていたらしい、ドカン。
だから、何が起きたか暫らく分からないこともある。

 そう、私は別のことに打ち込んでいたのだ。
そのうえ緊急のメールが入ってきて返事を書いていた。
だから、その時間が分からなかった。
肩をとんとん、もう終わったよ。
え、何が??
あっ!会議か、あ、時間が過ぎている。
私は一体どこにいたんだろう。
やっぱり、脳デスクトップの容量は、決まっているのか。
いや、容量でなく、二つの操作を同時には出来ないということなんだろう。

             ◎ノノ◎   
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2010年4月3日更新


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