アーサーおじさんのデジタルエッセイ411

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第411 野生への回帰


  道路に沿った狭い歩道を歩くと、時おり大きな荷を持った老人や、大きな体躯の男などに手こずることがある。
頑丈そうな巨漢は本人にその気がなくとも、左右に体を振りながら通せんぼをしてくるようにも感じる。
時に鋭い視線ややばそうなスーツを着ていたりすると、目は下げないまでも、視線を逸らしたほうが無難である。
一瞬の互視はOKだが、一秒以上も凝視してはいけない。
何故だろう。
 引田天功という女性がいて、お金に任せてたいへんに人と違った趣味を持っているらしい。
宇宙遊泳をしたり、高価な動物を驚くほどたくさん飼ったりしている。
その動物園のような豪華な自宅。
その中に、美しい豹などもいた。
跳んでくる豹とじゃれあう天功氏。

アナウンサーが「大丈夫ですか?」と恐がりながら訊ねる。
「全然、平気ですよ」とアナウンサーにも遊ばせようとする。
背中を撫でながら「視線は合わせないでね。
合わせると襲ってきますから」とアドバイス。
冗談じゃない。
やっぱり変わった人だ。
 これでわかった、やはり人間にも、豹と同様の闘争本能があるんだろう。
言葉も笑顔もなく視線を合わせるのは危険なのだ。
トドの群れ、トナカイの群れと同じ、攻撃態勢への合図なのだろう。
これは男性特有のものなのか?


             ◎ノノ◎。
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2008年5月18日更新


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