アーサーおじさんのデジタルエッセイ384

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第384 原寸の地球儀


 小学生の頃は、地理の時間に地図帳を開くと、妙だと思うことがありました。
それは等高線に沿って色鉛筆で塗り分ける作業でした。
平地を緑色に塗り、50メートルごと、山になるほど薄くして、逆に高山は茶色になることでした。
でもどこに旅行しても、山は上になるほど緑色です(富士山は例外)。
飛行機からの写真でも、山の上はグリーンでした。
この間違いは、私にとって許すべからざる絶対的な間違いでした。
 でも大人になってヨーロッパに行くと、山はほとんど禿げています。
緑ではないのです。
そして上の方は瓦礫だらけだったりします。

シルクロードは写真でしか見たことなかったのですが、最近になってインターネットで魔法の絨毯のように、あるいは孫悟空のキント雲に乗るように飛び回り、世界各地の衛星写真を見ると、確かに中国奥地やアフリカなどの山は赤や茶色なのです。
なるほど。
 しかし、今やNASAの自然な写真があるのです。
一律に地図を塗るよりも、現実に従って塗り分けた方がいいのではないかとも思います。
 とはいえ、もっと不自然なのは、国によって塗り分けた地球儀です。
これは何を言いたいのか分かりません。
何故地球の形をしているのでしょう。
おまけにしょっちゅう国境は変わるのです。
アレキサンダー、チンギス・ハン、ヒットラー、ブッシュなどには便利だったのでしょうか。

             ◎ノノ◎。
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2007年11月3日更新


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