アーサおじさんのデジタルエッセイ240

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第240話 空飛ぶゴミ


通勤の朝。陽の照るアスファルトを歩くと、何メートル置きかにゴミ出しの山ができている。

白い袋をまさに今、出している人々の姿に出会う。

年配女性が緑色のネットの中に袋を押入れ、ネットをかぶせる。

この辺りもカラスのゴミ荒らしを避けるためにかぶせてある。

あ、ネットから少しはみ出ている。

私はカラスの身になって、ああ、あのはみ出しのあたりから突付けるな、と思う。

そして市民に戻ると今度は、あれじゃカラスが突付く、と思いつつ横目に歩く。

すると同じゴミ山に向かってもっと大きな袋を握った若い女性が近寄って来るのに気がついた。

「あ、彼女がゴミを加えた後に、ネットは完全に掛けられる」と安心した。

私が通り過ぎようとすると、突然、バサッ、と大きな音がした。

若い彼女は、もう反対に向いて駅の方角に歩いている。

見ると大きな白い袋は、ゴミの山に向かって三メートルほど放り投げられただけであった。

先ほどの女性も驚いた様子。

袋はもちろんネットの外側である。

目の大きな、若い女性であった。

私が若かったらあんな女性と間違っても恋したくないし、結婚したくない。

けれど、そんな要領の人が結構「勝っちゃう」世の中だったり。


             ◎ノノ◎   
             (・●・);

         「また、お会いしましょ」  2004年11月27日更新


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