温泉物語 玉川温泉物語 その4
                             平成16年5月9日更新
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 岩盤浴をするためのテントは3つあります。岩盤は結構熱く、そこにゴザを敷き毛布をかぶって40分も寝そべると、体中から汗がでてきます。テントで岩盤浴をすると硫黄臭のガスがあちこちから吹き出、テント内にこもっていますからチョット勇気がいります。

 長時間、テント内で我慢して横になり、逆に気分が悪くなる人もいますから、ほどほどにしましょう。

 玉川温泉は、普通の温泉とは異なり、内湯の入湯、岩盤浴とも相当効果があります。つまりかなり強い湯ですから、注意してください。なにせ3日ひとめぐりですから、人によっては長時間入り過ぎて、1日目で体に湯中(あた)りのブツブツした湿疹が出る場合もあります。湯中りが出るようでしたら、必ず入湯後、かけ湯や露天の湯でやわらげるようにして下さい。そのまま入湯し続けると皮膚炎症がどんどん悪化します。

岩盤浴 写真1
岩盤浴 写真2
岩盤浴 写真3
岩盤浴は国立公園内ですから、テントも無料ですが、早朝から場所取りに大勢の人が押し寄せています。

玉川温泉は昔から次のような入湯の効果があるといわれています。

  1. リュウマチを含む神経痛
  2. 貧血症及び白血球減少症
  3. 皮膚病
  4. 体の免疫力や抗菌力の増強
  5. 疲労回復、健康増進
  6. 肝臓の働きを活発にする
  7. 全身の細胞の働きを目覚めさせ、若返らせる

 特に7番目の効果は素晴らしいものです。老人の肌が若い女性の手の甲の柔らかさになるので、今大騒ぎしている高額なエステなどに行かなくても、安くて、シワ取り効果もあり、体が細胞から若返るなんて夢のよう!

冗談はさておき、玉川温泉の良さがご理解いただけましたでしょうか。

98度の源泉が川のように流れる
大噴(おおぶけ)の源泉から98度、毎分9,000リットルの熱湯が川のように流れ下る迫力は、見る人を圧倒します。

 一生に一度は泊まりたい温泉第3話、「玉川温泉」の雰囲気が少しでも伝わったでしょうか。名湯で人気があるところは、やはり湯量が多く、湯船に滔々と湯があふれている温泉です。湧出量は毎分9,000リットル、一つの源泉では日本一です。

湯治客は玉川温泉ですが、都会から行かれる方のために新玉川温泉の連絡先をお知らせします。
 「新玉川温泉」 住所:秋田県仙北郡田沢湖町玉川
           電話 0187-58-3100
予約センター電話 0187-58-3000
では、次回(第4話)の温泉物語をお楽しみに!

平成16年5月1日に『ぶなの森玉川温泉』(湯治館そよ風)がオープンし、ゴールデンウィーク中は満室になるほどの人気。

詳しくは、http://www.tamagawaonsen.jp/ をどうぞ!

(平成16年5月9日更新:不動産鑑定士:中舘克己、温泉作家:簾田彰夫、配置図はオリジナル、地図はMapioProを加工、内湯は撮影禁止のため新玉川温泉のパンフを利用させていただきました。なお、(新)玉川温泉は2000年〜2004年5月に毎年2泊で取材している。以下の参考文献を利用させていただきました。)

〔参考文献〕

  1. 玉川温泉湯治の手びき 医学博士杉江忠之助著 玉川温泉研究会刊 平成10年6月18日第7刷   
  2. 秘湯・玉川温泉 無明舎出版編集部著 無明舎出版刊 1997年5月30日初版発行 1,200円
  3. 玉川温泉で難病を克服する法 第2版 安陪常正著 民事法研究会刊 平成12年8月25日 第1刷発行 1,600円
  4. 秋田県渋黒玉川温泉の医学的総合研究 玉川温泉科学研究会編 昭和23年6月13日
  5. 温泉医学 II各論 「玉川温泉の湯治について」 杉江忠之助 日本温泉紀行物理医学会刊 平成2年4月1日発行

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