温泉物語 玉川温泉物語 その3_4 平成17年11月6日更新
日本鑑定トップ | 温泉物語目次 | 前に戻る | 次へ進む 

岩盤浴の手前に玉川温泉の源泉「大噴(おおぶき)」があります。

噴気孔
テント
噴気孔
大噴(おおぶき)
 玉川温泉の源泉が自然湧出している大噴(おおぶき)は、98度の熱水が毎分9000リットル、遊歩道から間近に見ることができますが、このすざましい湧出のさまは、見る人を圧倒し、自然の恐ろしささえ感じさせます。
数年前までは、大噴の周りにも大勢の岩盤浴をする人がいましたが、遊歩道整備により、横たわることができなくなりました。
 

最近、北投石(ほくとうせき)が話題になっています。
北投石は明治31年に渋黒温泉(現在の玉川温泉)で桜井広三郎が採取し、渋黒石として東京帝国大学に所蔵されました。そののち明治39年台湾の北投(ぺいとう)温泉の河床(かしょう)で岡本要八郎が北投石を発見しました。明治44年に北投石と玉川温泉の渋黒石が全く同一の鉱物と判定され、明治45年に北投石として正式に認定されました。北投石は温泉のしぶきなどで生成されるめずらしい鉱石で、日本では玉川温泉以外では発見されていません。
硫酸バリウムと硫酸鉛の固溶体でラジウムが含まれています。
1922年内務省により天然記念物に指定され、さらに1952年、文部省により特別天然記念物にあらためて指定されました。
もちろん北投石の採取は厳禁されていますが、盗掘が後を絶たず、難病に効く奇跡の石などと称し、興味本位で偽りの内容の本が幾つも出版されていますが、北投石にそのような効能は全くありません。

玉川温泉文献目録へ進みたい方はこちらをクリックして下さい。→玉川温泉文献目録

日本鑑定トップ | 温泉物語目次  | 前に戻る| 次へ進む