アーサおじさんのデジタルエッセイ84

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第84話 なんとも、辛い脳


中坊さんという弁護士さんがTVに出ていた。
もうお年である。

60歳の時、反対弁論の途中で頭がプツンとなって、"衰え"を感じた、という話のようだ。
それまでバリバリやっていたのに、とても辛かったという。

そうか、やはり年を取り同時に膨大な情報を操るのが、ふと無理が生じる時が来るのか、それは何だろう?と考えた。

ところで、コンピュータの仕組みは人間の脳のアナロジーである。

私の例の故障したパソコンは、あれ以来よく作業の途中でフリーズする(と、ここであわてて上書き保存を押す!)。

脳がフリーズ


だからしばしば作業をやり直しするはめになる。

フリーズした時に、「どうして?」と専門人に尋ねてみた。「もしかして、デスクトップにいっぱいファイルとか立ち上げていませんか?」「あ、もちろん」「それなら、フリーズします。

残りメモリーが少ないとパンクしちゃうんです」と。

それだ!人は老人になるとメモリーが減るくせに前頭葉の中では、若い頃に比べてずっと多くのファイルを立ち上げている。

だんだん複雑な仕事をしているのだ。

これも比喩だが、机の上に山ほどの参考書と文献を並べて必死で仕事をしているようなものだ。

そして、脳はパソコンのように「フリーズ」するのだろう。頭の中は限られたメモリーなのだから。(140億の細胞、減るのは一日4000個だったか?)

おまけにこの頃、キーボードギックリ腰になったり、配線もくたびれて、眼精疲労を起こしたりする。

これは新製品に交換できないからなあ。

             ◎ノノ◎ 
             (*●*)
              

      「 また、お会いしましょう」 2001年11月18日更新


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