アーサおじさんのデジタルエッセイ71

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第71話 ティファニーの妖精


妖精や精霊の特徴のひとつは、2つの異世界を行き来する能力であると、民俗学でもいうようだ。
何か特別な意味があるのかどうかわからないけれども、調べてみると、オードリー・ヘップバーンが、2つの異世界を行き来する能力のせいで妖精なのかもしれないことに気が付いた。

「ローマの休日」は、王女がこっそりと新聞記者との一日限りのデートをするという話。
庶民と貴族を行き来する彼女。
そして2作目「麗しのサブリナ」では、運転手の娘が、貴族の令嬢に変身していく話。
差別用語であるかも知れないが「乞食王子」のストーリーを思い浮かべる。
これを2つの映画によって、2つの側から描いているのではないか?
そして、あの「マイフェアレディ」も、田舎娘に上流の令嬢の躾を施して、大変身させるのが話しのミソ。
「おしゃれ泥棒」では、お金持ちの令嬢が美術品泥棒と化す。

ティファニーの妖精


あれれ、どうしてこんな話がそろったのだ。
実際、2つの世界を演じきるのは誰にでも出来ることではない。
彼女は、英国人であり、オランダ人。庶民の子であり、貴族であった。
それでなくとも、7カ国語が話せる女優と騒がれた。
2つの世界のいずれもが真実の人生だった。

晩年、アフリカで飢えて痩せた子供を抱いている彼女の有名な写真がある。
オードリーはアンネと同い年で、少女時代、ナチスから逃れ、飢えながら生きた時代がある。
女優になってからも、栄養失調の後遺症に悩まされていた。
飢えた子は実は自分自身であったのだろう。


             ◎ノノ◎ 
             (・●・)
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    「 また、会いましょう」 2001年8月26日更新


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