アーサーおじさんのデジタルエッセイ48

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第48話 船体を引き上げる


SONYプラザの前で、古い友人と待ち合わせをしていた。久し振りの銀座の風を受けて屋外スピーカーの横に座っていた。
約束の時間を過ぎてから携帯が鳴った。

大音響のスピーカーを避けて横に逃げ、「今、どこにいるんだ?!」と声を張り上げた。「SONYプラザの前で、さっきから待っている」という。

慌てて振り返ると、やぼったいおじさんが携帯を持ってウロウロしている。
……「時間」が僕らをどこかに運んだのだ。

精悍な青年たちは今、シニアになって傘と携帯を握り、隣りに座っていたらしい。

居酒屋で、大事そうに見せてくれる数年前の免許証の写真でさえ、詐欺のように今とは違う。愛媛から出てきた友人と合流。

アメリカ政府はホノルル沖水深620メートルの「えひめ丸」を引き上げるか?という話題になった。

そう言えばタイタニック号は、深さ3800メートルの北大西洋に沈んでいて、船体の一部を引き上げる話があったはずだが。

太平洋には日本軍の戦艦が沈んでいる。

海底と昔話は親戚のようだ。しかし、タイタニックには「ロマン」が生まれ、片や「えひめ丸」には悲しみ・苦しみがあるだけだ。

時間の長短が何かを変えるのだろうか?

話し込むうちに僕等の長い空白の時間にも、悩みが隠れているのが見えて来る。遠い思い出はいつも楽しいのに。

            ◎ノノ◎。 
            (・●・)。

         「あーさーは、若いけど」

              ●

※このごろ、「オアシス」が重くなって、考え過ぎて、くつろげない

という意見が出ています。なんとか、しなくっちゃ。???。 2001年3月11日更新


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