アーサーおじさんのデジタルエッセイ406

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第406 シンプルに憧れて


 引き出しをちょっと開けて見ると、ごっそりと訳のわからない小物がひしめいている。
使用できなくなった印鑑や、外国土産の万能ナイフ、手に入らないレアものの小道具、PC関連のステーショナリー、使いかけのポストイット、もう売られていないペン先や鉛筆の芯。
古い眼鏡、こんなもんじゃない。
書ききれないだけだ。
 いつか使うかもしれない撮影所の小道具の倉庫みたいだ。
この割合は10分の7位に思える。
とすれば、わたしの持ち物は全てについて7割は不用品ということかもしれない。
冷蔵庫みたいに腐ってくれれば捨てるのに、決して腐らない。
由来とともに冷凍保存してあるままだ。
捨ててしまいたいのに、捨てられない。その理由がわからない。

 人間はどうも、現在だけでは生きられないらしい。
何かに結び付けて「今」を理解しているらしい。
それが引き出しの開放とともに立ち上がる。
この「しがらみ」の姿をひとつひとつ検討すれば、自分の人生が見えるかもしれない。
 古い時代の民家園など訪れて、その調度品のシンプルさに驚くことがある。
ナイスな小物などそんなに溢れていない。
そんな程度で人生が送れたのだ。
では、わたしは何にこだわっているのだろう。


             ◎ノノ◎。
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」  2008年4月12日更新


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