アーサーおじさんのデジタルエッセイ389

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第389 溜まるポイントカード


 やたらとICチップ入りのカードや、オンラインでの銀行口座が勧められたりしている。
そのたびにいくつもの暗証番号が必要であるが、それは「分かりやすいものではいけない」「メモしてはいけない」と言う。
さらに、「時々変更しなさい」と言う。
矛盾している。
本人に覚えやすく思い出せなければ暗誦はできない。
どうやってたまにしか使わない番号を思い出すのだ。
 月に、いくらも使わないお店でもポイントカードを出してくる。
それが無いと恥ずかしいような、厳しい関所でも潜るような。
スーパーでもレンタルショップでも、郵便局でもクレジットカードを作らされる。

それが無いと高くつくと言う。
ほんとのところ溜まるポイントなどあまり気にならない。
気になるのは、財布に突っ込んだポイントカードが何枚も「溜まって」厚くかさばることである。
そうして、お店のレジで「ポイントカードをお持ちですか」と訊かれるたびに、あ、忘れましたと謝らされる。
それが面倒なので、またカードをもらう。
この儀式はなくても物は買えるのに。
誰もがあると便利だと思い込んでいる。
でも本当はないほうがもっと便利なのだ。
 昔の侍のちょんまげのように止められないことって、あるのかな。


             ◎ノノ◎。
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2007年12月9日更新


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