アーサーおじさんのデジタルエッセイ341

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第341 アンジェラのノリ、と避けられない孤独


 いつも不思議に思うのだが、テレビでの英会話講座(他国語でも同じようなものだが)では、出てくる人のノリがいい。
「ハ〜イ!アンジェラ!」みたいに2オクターブ高いし、元気がいい。それは必要かも知れないが、僕の中で英語を喋るときは「ハ〜イ!アンジェラ!」みたいに話さなければならない、という激しい脅迫観念が棲んでいる。
だから、英語というのは話しにくい。
「ハウ・アー・ユー?」の呼びかけには、たとえ落ち込んでいても『ファイン!(1オクターブ高く)』としか答がないみたいに感じる。

目玉を飛び出させて、顔と手振りを一杯使う英語は、スノッブでロックでエキセントリックでハリウッドで、舞台が高くてギラギラしている(ように思える)。
なんだか演技っぽくて居心地が悪い。
もっと、静かに淡々と話がしたい。
 たまに必要に迫られて頑張って喋ると、あとでドッと孤独感が反動的に押し寄せる。
毎日あれで喋っているアメリカ人は、本当に大変だなあと思う。
だから、カウンセラーが必要なのかもしれない。


             ◎ノノ◎。
              (・●・)。

         「また、お会いしましょ」  2006年12月24日更新


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