アーサーおじさんのデジタルエッセイ320

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第320 元気のない日


 世界のエネルギーを一点に集めたら、どれくらいのものだろう。

難しい想像であるとはいえ、今は、ドイツあたりに集まっているエネルギーが一番大きいはず。

でも世界でまとめるのはやはり難事。

それでも国単位でなら集められそうだ。

 ところでその日は朝から、冴えない天気。喫煙室が拡張して外まで広がってしまったような白い空模様。

朝からあくびをしている上司。

昨日の元気はどこへやら。

周囲がすっかり元気を無くして沈んでいる。

対豪州戦。

日本中がいきなりスコップの裏で叩かれたような轟沈感。

おまけに睡眠不足で眠いときてる。

夜になっても、何故、今日は疲れるんだろうと考える。

それはどこでも起きていた。

個人的な出来事ではなかったのだ。

あの、国内のエネルギーはどこに消えたのだろう。

あ、オーストラリアに回ったのか。

しかし、あちらがどんなに騒いでも人口約2063万人。

日本が勝ったほうが、随分と経済効果があがったろう。

 世界中の元気と意気消沈を足したら、プラス・マイナス=ゼロになるのだろうか?

共存共栄とか、WIN・WINゲームなどとはいかない。

どこかの選手が口を開けガッツポーズをする時、誰かが地面にうつ伏せて苦しむのだ。

競争とはまことに変なものだ。

マザー・テレサが生きていたら、どちらを応援するのだろう。




             ◎ノノ◎
             (・●・)。

         「また、お会いしましょ」 2006年6月24日更新


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