アーサーおじさんのデジタルエッセイ308

日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む

第308 奇妙なしごと


 今朝がた、奇妙な夢を見た。鳥を潰す夢。

とある家の周辺に、カラスのように真っ黒な鳥たちが沢山飛び交うのだ。

しかし姿はアヒルや鴨の体である。

誰かがそれをどんどん捕まえる。

捕まえないと大変なのだ。

なぜか?

沢山になると、そこいらじゅうに増えて大変なのだ。

だから捕まえて首を掴んで、小屋の中の、デコボコした木目の古いまな板のような板に載せる。

そうしてたぶん漬物石のような石でその頭をゴン、ゴンと叩いて潰す。

うわ、見ていられない。

でもテキパキとこなさなければならない。

 これはなんだろう。

鳥は繰り返される「時」を現しているように思える。

その時を潰す。

鳥は一時間一時間なのか、一日、一日なのか?ばたばたと命のある小さな生き物を無理やり潰す。

私はこんな仕事をしているのだろうか。

あるいはそんな事を目撃しているのだろうか。

黒い物は不吉にも思えるし、その不吉を殺しているとも言える。

しかしそれで空は明るく晴れてくれるだろうか。

苦しい思いをしながら、不吉な生き物と戦わなければならない、というのか。



             ◎ノノ◎
             (・●・)

    「また、お会いしましょ」 2006年4月2日更新


日本鑑定トップ | デジタルエッセイ目次 | 前に戻る | 次へ進む