アーサーおじさんのデジタルエッセイ29

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第29話 カメム・シンドローム


会議室の外はいい天気。その光りを見ながらぼそりと「カメムシが出てきてます」と、松方弘樹そっくりの日に焼けた男性が言う。

 「カメムシ?ですか」「今日、刈り入れなかったら、胴割れ起こします」「ドーワレ?ですか」、「農協に出しても等級が下がります」。「胴割れ起こしそうな田は、もう一回水を引き込んでやるんです」「はあー?」「気温とか見ながらオペレートですね、今は」。

 松本市の農業従事者を6人、グループインタビューに誘ったのに、二人が稲刈りのため欠席。"いい天気"が仇になったのだ。ここでは行事も運動会も、空が晴れると出席率が悪くなるということだ。

 田んぼなんて自動的に収穫できるのかと思っていた僕に「ガツンと一撃」であった。風と太陽と水と肥料とカメムシや媒介虫の働き、そして人間の観測と経験。幅のひろ?い協同作業。ビジネス風に言えばバイオロジックなコラボレーション・システムかな。

 組合の青年部部長"松方弘樹氏"は自己紹介で「わたくしはスィカ一本でやっています」「垂下?垂価?遂可?衰化?思惟課?」。何もかも新鮮な言葉に聞こえて、かっこいい。ま、カメムシをどうやって追い出すのだろう。知りたい…。

             ◎ノノ◎ 
            (・●・)   

      「またまた、、お会いしましょう」 2000年10月4日


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