アーサおじさんのデジタルエッセイ224

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第224話 ちょっと危険な解放区


会社の恐いおじさんというものは、法とか伝統とか“しきたり”とか義理とか序列とか職分とか示達とか掟とか恨みとかを守っている人であろうか。

線を引き、杭を打ち、それらの思想を溜め込んだり、引き延ばしたりして鉄条網のように自己のテリトリーに巻きつけているようだ。

近づくとちくちく痛い。

でもきっと、それがなくては生きていけないのだろう。

固い鎧(よろい)がなければやっていけないのだろう。

中味はぷるぷるに柔らかいのあろう。でもそんな鎧、孫には通じない。原始人には関係ない。

銀座のホステスにも通じない。

SARSにも通じない。

もうひとつ、掟に少しも左右されない空間が「しゃれ・ユーモア」の発想だろう。

しゃれとは、言葉の中でのサロンであり、唯一許された解放区であろう。

確かにここでは先に述べた暗黙の掟が破壊されている。

ときどき恐いおじさんも、にゅるにゅると鎧から這い出て来て、駄洒落を発するわけだ。

とはいえ、その解放区まで恐いおじさんが仕切ろうとすることがあるとすれば、なんにもならない。

突然、「こんな場で、なんて不真面目な奴だ」と手のひらを返し兼ねないからだ。

恐いおじさんは、解放区の門番も兼ねるのか。しかし彼らは不自由である。

「たまに怪物が出る山」に、やはり人は近づきたくないからだ。


             ◎ノノ◎   

             (^●^)。

         「また、お会いしましょ」 2004年7月31日更新


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