アーサーおじさんのデジタルエッセイ166

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第166話 アインシュタインのことば


エスカレーターを上って、上まで行くと大きな書店があった。ハリーポッターの英語版が出たばかりだが、まだ並んではいない。ふと見るとポスターに、菅野美穂の顔があり「感動しました」とある。それはアインシュタインの名言集の広告であり言葉が書いてあった。勝手に記すと、“常識とは18歳までにつくられた偏見のコレクションである”とある。一瞬、戸惑うが、うわすごい、という感じである。

世界中の教育、道徳、既成概念が、なんと恣意的であるかを、ひとことで断じている。そんなもの「本当に自分自身を生きるには関係がない、場合によっては障害になる」んだよ。と言っている。しみじみ・・。

思わず立ち読みする。買いたいが買わない。多忙とか、所有物を増やしたくないとかいろいろ思うから。でも、他の言葉もあるがとどのつまりこの言葉が彼を代表しているのではないか。=空間は曲がっている。=時間は一定ではない。=質量は一定ではない…。彼がなぜ相対性理論など作れたのかが少し分かってくる。彼は頑固な常識から自由だったのだ。

しかし『常識』を捨てると、われわれは死んでしまう。彼は、そいつを傘のように差したり差さなかったり、自由な道具にしていたのだろうか。


             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2003年7月12日更新


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