アーサーおじさんのデジタルエッセイ122

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第122話 闇に動くもの


“夜蝉狩り”に昨日公園に行った。地中からでたばかりの蝉の幼虫が、迷って、公園の回遊コースをさ迷っているのだそうだ。

私の娘は二夜で7匹ばかり、拾って樹木に導いたそうだ。

しかし私は見つけることが出来なかった。

いつも脱ぎ捨てられた抜け殻ばかり。

それでも小さい頃から抜け殻は大好きで、胸のブローチ代わりにしたものだ。

真夏の夜の夢


 夜の公園は、遠くから人の声ばかりが聞こえてきて神秘的である。

夏の匂いがする。

昔、中国大陸の地方都市に行った時、暗い夜の街に出ると、人の声ばかりが自分たちを包み込み、賑やかさを伝えていた。

闇夜に宝石が隠れているような、不思議な期待感が漂っていたのを思い出す。


             ◎ノノ◎

             (・●・)

         「また、お会いしましょ。」 2002年8月4日更新


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