アーサおじさんのデジタルエッセイ65

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第65話 亀鞄(カメカバン)


驚いた。ほんとうに驚いた。以前話したと思うが、うちのたらいで飼っている大きな亀のこと。
あれは、一年前だったか。ウズラの卵より、一回り大きな卵を2個生んだことを書いた。
昨日、娘が「甲羅を洗っていたら、むずむずして目の前で卵を生んだよ」と言った。
また2個。
どらどら。
プーさんのハニーポッドに入いれてある。
前のと同じ白い石のよう。

そして数時間後。たらいが白く濁っている。
「え??」。
どうしたの?なんと、たらいの中には、ずらーっと8個の卵が並んでいる。
思わず、「わわわわわ、わ、わー」と声が出ない。
「どうしたの?またひとつ生んだの?」「見て…見て」。
タートルで、いやトータルで10個。白い繭のような卵。
もう何も言うことはない。
大自然の現実である。
プーさんのハニーポッドは満杯になった。
割れていた2個は土に埋めた。
子亀?


人が小鳥に話掛けるとホルモンのバランスが変化し、卵巣で卵が生産され、卵管を詰まらせて死ぬことがある。
最近、甲羅がヌルヌルするので専用のタワシで甲羅をごしごしやっていた。
あれがいけなかったのか?
しかし、鳥は風船のように膨らむだろうが、亀には甲羅がある。
その空隙にあれだけの体積が入れたのだろうか。
満杯の旅行バッグにリンゴを8個突っ込んだら、トランクはどうなるのか。
「フーッ、窮屈だったなあ」とでも言っているのだろうか?
また、生んでいたらどうしよう。


             ◎ノノ◎ 。
             (・●・)。

 「 また、お会いしましょう」 2001年7月15日更新


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