アーサーおじさんのデジタルエッセイ555

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第555 キシリトール、困った


 世の中には、個人的に気になりながら、他人が関心を持ってくれそうにないので、誰にも言えないたぐいの不満がある。
そうして、いつもその都度忘れてしまう。
わざわざ誰かに言うほどのことでもないか、などと忘れてしまうのであろう。
今、たまたま覚えているので書いておきたい。
キシリトールに限って考えることにしよう。
それもあの缶ビールの形をした容器の奴である。
 だいたい、あれはたくさんあって便利であるのだが、つまみ出しにくい。
というのは「二粒ずつ噛んでくれ」とある。
しかしである。
指を二本、突っ込むのだがいつも一粒ずつしか摘まめない。
長い時間を、二粒の獲得の試みに費やすのだが、成功しない。
けっきょく諦めて一粒ずつにせざるを得ない。
これがなんとも挫折感になる。
どうしてうまくいかないのだろう?
指に汗を掻く人ならいいのかもしれない。
あの薄いまくらのような形が問題である。
どうせなら二粒がくっついた形でもいいし、そうでなければ滑り止めのギザギザをつけたらいかがであろうか?
世の中には限りなく工夫が凝らされた商品があるのだから。
軍手にも滑り止めが着けてあったりするではないか。

 さて、愛用する前はあの「甘さ」も気になった。
 あんなに甘いと虫歯になるのではないか?
後で口をゆすいだりしたくなる。
その上、噛んでいると過度の甘さにむせて咳が出る。
それくらい甘い。
ところがある日、歯医者の待合室で時間を潰している時に、目の前の解説モニターを見ていた。
これには納得させられた。
キシリトールというのは実は甘くていいんだという話。
キシリトールは口腔内の細菌による酸の産生がほとんどないことから「非う蝕性甘味料として知られる」。
どういう意味かというと、細菌がこちらを利用して虫歯を作ろうとすると、実はどえらく分解が進まない成分なのであり、菌が四苦八苦するだましの甘味であるということ。
だから歯を腐食から保護することになるというのである。
ふんふん。
それはすごい。
 さて、整理する。
1甘いのが気になる
2二粒ずつ欲しいが決して取れない
3甘さでむせる
4「捨て紙」に上手に包めない
5手があとでなんとなくベトベトする
 最初の課題は解決した。あとはどうなるのだろうか?
まあ、これはつまり日常に潜む課題という事を言いたいのである。
 ところで中身はいったい何粒あるのか明示されていない。
ただ150グラムとしか書いてない。
数えてくれないのだろうか。
おそらく缶によって粒数が違うのだろう。
何粒なのか確かめてみたいがその暇はない・・・。
  

             ◎ノノ◎
             (・●・)
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         「また、お会いしましょ」   2011年8月13日更新


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