アーサーおじさんのデジタルエッセイ442

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第442 化石と、剣豪について


 どうしても、謎に近いことがある。
お天気の山に登り、断層を見つける。
石の種類を見分けて、コンコンと割ってみる。
そういう人達の長い努力で、アンモナイトや様々な化石が見つかることがある。
見事な化石は、かなり偶然のMRIではないかと思う。
たまたま割った断面に、化石の痕跡が入らなければならない。
MRIならいろいろな角度を試すことができるが、これは割るのは一度だけである。
剣豪がばっさり人を斬ってみるようなものだ。

そこに脊髄が現れるか、頭蓋骨と肋骨と大腿骨と縦に切った断面を一緒にできるかわからないが無理だろう。
新聞に走っているティラノザウルスの化石がレントゲン写真のように見事に現れていた。
この調子だと、2、3百万匹は眠っているかも知れない。
ただし、うまく割れない。
脊髄をばっさり断面なら、単に丸い点か、楕円形の点が現れる。
大腿骨ばっさりなら二つの点の痕跡。
肋骨なら並んだ点々。
「これ、なんだろう?」といいながら、ポイと捨てるだろう。
こうやって地面の奥には多くの標本が隠れたままだ。
※MRI:人体を輪切りにした断面画像が出来る、核磁気共鳴画像法のこと。
 

             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2009年4月4日更新


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