アーサおじさんのデジタルエッセイ272

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第272 パンダのファンタジー


レッサーパンダの風太くんが立ち上がって可愛いので話題になっている。

首から上、下が色が違う。写真を見ている女性が、この子は上手に立ち過ぎている。

着ぐるみに違いないという。

首は外れそうだし、ほら、胸にチャックの線が見えている。

なるほど見える。

寝込んでいるときに調べに行ってみようか。

ファスナーを開くと、おや、中から出てきたのはなんと、レッサーパンダ。さらにそこにもチャックが着いている。

玉葱の皮むきみたいに、何度剥いてもレッサーパンダ。

ずいぶん小さな手のひらサイズのレッサーパンダになってしまった。

元祖のパンダの方も問題がある。

昔から人気者で、動物園でも忙しくて眠る暇がない。

飼育係がパンダの睡眠不足を心配して、病気と称してしっかりと休ませてあげたら、あの目の黒い隈がなくなった、という。

もうパンダには見えない。

だから今は朝から、マジックインクで書いてやることにした、という。どうも怪しい話だ。

嘘に違いない。



             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2005年7月24日更新


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