アーサーおじさんのデジタルエッセイ180

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第180話 おつかれさま。


何かを続けていると、それが何回目かになり、その数字に驚くこともある。

ああ、もうこんなになるのか。では、どうしよう。お祝いでもやるか?あるいはこれを機に、ゼロからやり直すか?などと。大抵は50とか100とかいう数字であろう。500も1000もすごいかも知れない。

でも、これは10進法だからなんだろう。12進法だったら、24や120や600が区切りになるのか。87進法だったら複雑だなあ。

これは宇宙人かも知れない。体の指か触覚が87本ある場合である。全触覚をモア〜モア〜と揺らしながら、「おお、もうすぐ5触覚だなあ」と。「5全触覚日」を祝う、としたら5×87=435日である。

人にはそれぞれ、曰くありげな数字があるかも知れない。自分や、好きな人の誕生日の数字、競馬で当てた番号。こんなものを銀行口座やパソコンのパスワードにしやすいかもしれない。それは危険だと言われても、少し変えるのは苦労する。

だって後で思い出せないからだ。自分に意味のない数字を使えということ自体無理がある。押し付けの電話番号や受験番号も覚え難いものがある。自分に関係がない数字だからだ。最近は年齢も忘れてしまう。自分に関係ないからだ。動物は年齢を自覚することはない。分からなくとも立派に生きている。

僕らも楽しい瞬間には必ず年齢を忘れているものだ。



             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2003年10月5日更新


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