アーサーおじさんのデジタルエッセイ170

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第170話 ジュール・ベルヌ


この名前を聞くと、なんだかぎっしり中身の詰まった豪華な洋菓子のような、甘く、魅力的な、しかし手ごろな食物を連想させる。

たとえば、ねじれたり、チョコが塗されていたり、イチゴが重なったり、トッピングが豊富で、デコラティブで、ふわふわでパリパリで、とろけてて、見栄えがきれい。

もちろん1905年に亡くなったフランスのSF小説の草分けの作家の名である。

「地底探検」「海底2万里」など、トッピング豊かな涎の流れる美味な小説ばかりである。

そうか、もう100年も昔の作品なのだ。そういえばJR山手線の新橋駅のガードレールの真下に「ポン・ヌフ」という看板がある。

ポン・ヌフというと、やはりフランスの映画『ポン・ヌフの恋人』で思い出されるパリに掛かる橋の名前である。

この名は、ちょっとケーキ屋かレストラン風。

しかし、この看板は小さな「立ち食いうどん屋」の名称である。

「pont」は「橋」、「neuf」は「新しい」だと思うから、日本語で言えば新橋。

駅名をフランス読みにした、きどった立ち食いうどん屋である。

昔からある。味は知らない。

十仁整形外科の看板のお向かいである。

             ◎ノノ◎
             (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2003年7月23日更新


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