アーサーおじさんのデジタルエッセイ149

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第149話 寝返り症候群について。


数年前、「レオン」「トランスポーター」の監督、リュック・ベッソン氏がテレビのインタビューで、自分は10作目で映画監督をやめるのだと言っていた。

(今で何作なんだろう?)どうして?という質問に、こう答えていた。「人生は一回しかない。人生で楽しめる事はたくさんあるのに、映画だけで終わるわけには行かない。映画はこれくらいだ。(と言いながら、10センチ位手のひらを広げてみせた)でも人生はこれくらいだ。(と、両手を大きく広げた)たくさん楽しみがある。」

ところで、これまで私は何度か職種を変えてきた。時には、意図的に、新たな状況を作って格闘し、適応してきた。今年初めからまたもや職種を変える境遇となってしまった。随分いろんな職種に適応したことになる。おかげで世界がかなり見えるようになった、かな、と思う。一回の人生では、おトクなのかもしれない。

人は眠っている一晩の間に、何度も何度も寝返りを打つ。同じ体勢でいると、体の循環系の機能が滑らかにいかなくなるから、自然に調整するのだ。神経がそれを感じないと床擦れを起こしたりして、炎症を起こすこともあり大変なことになる。

かくして人生にも、寝返りがある。ということかな。体勢を切り換える時なのかもしれない。

             ◎ノノ◎
             (・●・)

      「また、お会いしましょ」 2003年2月23日更新


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