アーサーおじさんのデジタルエッセイ142

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第142話 サンタさんの幻想。


実は世の中が少しずつ物騒になってからは、いろいろと彼は困っている。真夜中に屋根の上をごそごそすると、多くの場合誤解を招く。

何度も取り調べを受け、警察に注意を受けた。「そんな、旦那、こっちも仕事ですぜ!」「仕事って、どこから給与をもらってるんですか?」「う、ボボランティアなんで・・」「昨日もそんなこと言って、合鍵使ってる人が捕まったよ」「あ、煙突なかったし、空いてる窓もなくて、我々も最近使うんですよ」「それ、まずいですよ。

ホームセキュリティが入っているから、疑われますよ」と言うわけで、このごろは宅急便を利用するよう、本部からも指導が出ている。それも時間指定。子供が寝込んだ深夜。
しかしここでも問題が起こる。
昼間疲れている両親が、寝不足になるので、嫌われる。フィンランドの本部にも各国から苦情が集まる。

WSCA(たぶん世界サンタクロース連盟?)で検討の末、結局、昼間に届け、両親に委託するのが防犯上も最も安全だということになった。

しかも、一方的なプレゼントではなく、子供たちの意向もそれとなく反映されることが出来るので、日本でも国産品が流通するようになった。

現在では、両親はサンタの委託を受け、適切な製品を選択し、深夜に子供の枕元に届ける代行をするようになっている。

だから、『あれはお父さんなんだ、サンタではない!』という人がいても正確ではない。暖炉や煙突などない時代には、それに合わせたサンタの手法が取られているだけなんだ。

ちゃんと説明しないと、どうもこの頃の子は誤解しているみたいだ。サンタ苦労す、というぐらいなのに。


             ◎ノノ◎♪
              (・●・)

         「また、お会いしましょ」 2002年12月27日更新


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